振動は音です
人間の可聴能力は、毎秒20Hzから20000Hz間の振動音を聞き分けることができるのですが、現代人、とくに都市部に住んでいる人々の可聴域はいちじるしく減退していきます。
自然環境豊かな地域の住人は、可聴能力内のさまざまな周波数の音を絶えず耳にしており、可聴能力の減退はゆるやかだといわれています。人間の可聴能力では 20000Hzの音までしか聴こえないのですが、犬をはじめとする動物たちの可聴能力は何万、何十万Hzにまで及ぶわけで、まさに「世界は音」に満たされた世界なのです。
「音」は私たちの自律神経や免疫体、内分泌や神経系の各組織に多大なる影響と変化を及ぼすという科学的研究データは多数報告されています。ミッチェル・ゲイナー医師(コーネル大学医学校付属ニューヨーク病院ストラングがん予防センターの腫瘍科科長および統合医療プログラム所長)は、著書「音はなぜ癒すのか」の中で、クリスタルボウルをはじめとする振動性音響の心身への影響、そして音による心身のバランス・統合法を、医学的見地からのみならず、東洋の精神的・霊的な伝統を多く取り入れたユニークな方法で紹介している。
この本の中で、ゲーナー医師はこんなことを述べています。
◇私は、これほど有益でありながら人に知られていない「音というくすり
」は、現代医学であろうと相補医療であろうと、すべての治療家の往診
かばんに入れておくべきものであるとさえ考えているほどなのだ。
われわれ現代人は視覚優位の文化に毒されすぎていて、聴覚刺激の
生理学的作用を、つい軽視してしまいがちである。
しかし、音を活用する治療はいずれ、多くの医師や治療かにとって
標準的なものになるだろうと確信している
◇音は直接からだに作用するだけでなく、感情レベル、思考レベル、
霊的レベルに深く触れ、その人を変容させることによって、結果的に
からだに作用するという効果をもたらす
◇すぐれたクラシック音楽をききながら、高揚であれ悲哀であれ、深い感動
を覚えた経験を持っている。喜びや悲しみのあまり涙を流すことさえあり、
そのカタルシス作用で、たとえ一時的ではあっても日ごろの悩みを忘れて
すがすがしい気分になることができる。とすれば、純粋な音そのものが存
在のもっとも深いレベルで癒しをもたらしたとしても、別に不思議なこと
ではない
◇音の優位性は、その治療効果によって明らかだ。 音には生理機能の全
てのレベルに働きかけ、そのバランスを調整する作用があるので、事実上
どんな症状や病気にも有効だと考えられる ◇クリスタルボウルの利用は
音に響きによって治癒力を刺激するさまざまな方法(詠唱する、音楽を
聴く、鐘やハンドベルを鳴らす、ドラや太鼓を叩く、笛を吹く、
声を出す、身体の波動を変えるために母音を発声する)の一例にすぎな
いが、それらの作用には共通するいくつかの原理が働いている。
中でも重要な原理は「調和を指向する傾向」が生命に普遍的なルールで
あること
◇音が振動であり、その振動がからだの内外を微細に震わせている以上、
その音は耳を介してだけでなく、全身の細胞をつうじて「きこえている」
と考えなければならない。
クリスタルボウルに同調する声の響きもまた、その人の存在全体に浸透し
ている。脈はゆったりと打ち、呼吸は正常なリズムを保っている。
そのとき人は、静穏な、瞑想的なまなざしで自己のいのちを見つめること
ができる一種の変性意識状態に入っているのである病気は体内の不調和
の現れ、細胞または特定の器官、例えば心臓や肺におけるバランス失調
のあらわれである。
とすれば、共鳴という特性を持っているクリスタルボウルは、それを奏で、
それに耳をかたむける人に「宇宙交響曲」へのアクセスをうながすだけで
なく、その人のからだと心に調和を回復させる作用があると考えられる
◇カリフォルニア人間科学研究所教授/神経視聴研究所所長のトンプソン
博士は、クリスタルボウルをはじめとする楽器の生理作用に関する画期的
な研究の結果、クリスタルボウルが発する音の周波数と音調は天王星が
発している音のそれと同じであることが判明。
◇心理医学の分野における最良の研究結果を組み合わせたそのシステム
は、「ライフソング」、「エッセンス瞑想」、「エネルギー再創造」の
三つのエクササイズから成り立つ。これら三つのエクササイズの鍵となる
ものは、音とその人自身の声である。
まさに音は薬であり、海外で「サウンド・メディスン」と呼ばれるのもうなずけます。
人々がそれぞれの人生を楽しむとき、それぞれが有する振動=音は音楽となります。
そして、人々が互いに調和して生きるとき、その音楽は壮大な交響曲となります。
みなさんもそれぞれが奏でる音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか?
そのお手伝いをさせてもらえることに心から感謝します☆
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